俺様BOYと危険な恋
誰もこの茶番を止めてくれない。
むしろ楽しんでる。
俺は全然楽しくない。
こんな女じゃなくて優希に抱き着かれたい。
コイツと優希じゃ天と地の差だ。
「いい加減にしてくれないか、エミリー。俺にはれっきとした婚約者がいるんだ」
「そんなの認めない。1回も見たことないもん」
「今日本にいねーんだよ」
優しく言ってもダメ。
理屈を並べてもダメ。
でも、ぜってぇー諦めない。
次の日も次の日も俺はコイツと戦った。
まだ1度も勝っていない。
「My darling!!今日もかっこいいよ」
「……。飯でも行くか」
「ホント!?やった~」
決着つけてやる。
向かったのはお馴染みのさらん。
さらんに入り、人目をさけ個室に向かった。
エミリーはなにか話しかけてくるけど俺はなにも言わない。
「聞いてる??」
「わりー。考え事してた。」