俺様BOYと危険な恋

電話を切ってバスに乗った。



バスに揺られながら何も考えずボーっとしてた。



街並みが移り変わるたびに涙が出そうになる。



そして、知らないうちに眠ってしまった。



「終点ですよ」

「んにゃ……ここどこ??」

「終点です」

「……あ、すいません」



運転手さんに迷惑かけちゃった。



それにここどこかな??



辺りを散策していると再び電話がかかってきた。



相手もまた悠稀。



「遅い。どこほっつきあるいてんだよ。危ねーだろうが」

「ごめん。寝過ごしちゃって終点まで来ちゃった」



そう言うと呆れられた。



「バカか。迎えに行くからそっから動くなよ」



……はい。



こんなんだったら最初から迎えに来てもらった方が良かったかも。



待つこと10分。



ブブッ―――――



クラクションの音が聞こえた。



悠稀だ。



車に乗って悠稀に抱きついた。



< 272 / 293 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop