俺様BOYと危険な恋
電話を切ってバスに乗った。
バスに揺られながら何も考えずボーっとしてた。
街並みが移り変わるたびに涙が出そうになる。
そして、知らないうちに眠ってしまった。
「終点ですよ」
「んにゃ……ここどこ??」
「終点です」
「……あ、すいません」
運転手さんに迷惑かけちゃった。
それにここどこかな??
辺りを散策していると再び電話がかかってきた。
相手もまた悠稀。
「遅い。どこほっつきあるいてんだよ。危ねーだろうが」
「ごめん。寝過ごしちゃって終点まで来ちゃった」
そう言うと呆れられた。
「バカか。迎えに行くからそっから動くなよ」
……はい。
こんなんだったら最初から迎えに来てもらった方が良かったかも。
待つこと10分。
ブブッ―――――
クラクションの音が聞こえた。
悠稀だ。
車に乗って悠稀に抱きついた。