俺様BOYと危険な恋
宣言通り優しかった悠稀。
でも、顔が満足してない。
少し後ずさりしたけど時すでに遅し。
悠稀の腕に簡単に捕まってしまった。
「そういえば指輪はめてねーな」
確かに。
プロポーズされた自覚あんまないからすっかり忘れてた。
大事なことだよね。
悠稀は辺りに散乱している服をあさり出した。
そしてさっきも見た上品な箱からこれまた上品な指輪と取り出し、あたしの指にはめた。
ホントにムードとかなんにもないんだから……。
お互い裸だし。
甘い言葉の1つもかけてくれない。
「よし。最高に似合うぞ」
「似合わないよ」
一体、この指輪はいくらだったんだろう??
かなり大きいよ、このダイアモンド。