俺様BOYと危険な恋
俺様BOYとゴールイン
【悠稀】
青い空。白い雲。
今日は待ちに待った結婚式だ。
どんなにこの日を心待ちにしていただろうか。
「グスッ……」
「まだ始まってねーぞ。泣くの早過ぎる」
「だって慎くんかっこよかったし。千佳ちゃんちょーきれいだったんだもん……グスッ……」
……優希が。
そう、今日は俺らじゃなくて優希の友達の結婚式。
ぶっちゃけ優希の友達の結婚式なんかどーでもいい。
俺の目的は結婚式場の下見と見学だ。
もちろんこんな狭いところでやるつもりはない。
でも、どこの教会でもたいして変わりねーだろ。
ド派手に出来ればそれでいい。
「悠稀!!聞いたぞ、お前。プロポーズしたんだって!?」
「まぁな」
「だったら俺に日地ことくらい言ってもいいだろ」
だからなんで疾風に言わなきゃなんねーんだよ。
んな義理ねーし。