俺様BOYと危険な恋
「別に俺だけが悪りーわけじゃねーだろ。お前が暴れなきゃこんなことになってなーよ」
「キスしたいって言ってきたのはそっちでしょ」
「そんなんただの冗談だっつーの。本気にするほうがおかしいだろ、普通」
ベッドから出てソファに座った。服にアイツの涙と鼻水がついたら困る。
優希も追いかけてきて俺の前に立った。手を振り上げて……
――――バチンっ
俺の右頬をぶった。
「最低。やっぱり芸能人って自分に自信あるんだね。いくらかっこいいからってやっちゃいけないことってあると思う」
それだけ言って部屋を出ていった。
アイツに叩かれた右の頬が熱い。ジンジンする。
「クソっ……」
そんなに俺とキスすんのが嫌なのかよ。
「あやまんねーと」
でもアイツどこ行ったんだ。ここアイツの部屋だし。他に行くとこあんのか。
とりあえずアイツが帰ってくるまでここで待ってるか。
それまで反省してよー。考え直せば俺、そうとうひでーことしたよな。