俺様BOYと危険な恋

でも、あたし怒ってるんだから。



ちょっと優しくなったくらいで許さないし。



「なんでここにいるんですか??」



一番疑問に思ってることを強気な態度で聞いてみた。



「悪かった!!」



西野優希はあたしの問いに答えず頭を下げて謝った。



西野優希が悪いって思ってるのに西野優希に謝られてる自分が悪いと思ってしまう。



「やめて下さい。もういいです。昨日のことは忘れましょう」

「……無理」



はぁ!?無理ってなんで!?



「俺、キス拒否られたの初めてなんだ。忘れられないよ。それに君かなり面白い」



こっちは遠慮して言ってやったのにホントに嫌な人だ。



あたしだって初めてのキスだし忘れられるわけないよ。



「俺の本名は東悠稀だから」

「……はい??」

「な・ま・え!!間違えられてイヤだろ。だから、これからは悠稀って呼べ」



そんなことまで考えてくれたんだ。



ちょっとドキッとしたかも……



ありえない!!ありえない!!



「絶対ありえないんだから!!」



心の中で叫んだつもりが声に出して叫んでたみたいで西野優希……じゃない東悠稀が嫌そうな顔をしていた。



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