俺様BOYと危険な恋

「ハー、ハー、ハー」

「優希。おはよう。ギリギリだね」

「うん……ハー。朝にいろいろあって」



息が整ってからえれなに朝の話を全部した。



「えー!!悠稀先輩の噂だと女の子にご飯に誘われても絶対断ってるらしいよ。さすがにドラマの打ち上げとかは行くみたいだけど」

「だから??」

「優希が特別だってことだよ。俳優はスキャンダルが命だからね」

「あたしといるとこ見られたら危険じゃん」

「だからよ。そんな危険を犯してまでも優希にご飯作ってもらうなんてさ。だって1年間は自分でご飯どうにかしてたんでしょ」



確かに。1年間ご飯どうしてたんだろ??



ホントは自分で作れたりして。



「で、優希ちゃんはどう思ってるの。先輩のこと」

「敵」



それ以外のなんでもない。



「普通は敵にご飯なんかつくらないよ。相手が特別じゃなきゃあたしはご飯なんか作ってあげない」



あたしもそうだけど悠稀先輩は強引なんだもん。



断る隙なんかないし。



……あったかも??



あったとしても別に特別な感情なんかないんだから。




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