俺様BOYと危険な恋

いい加減ウンザリしてたらたまたま優希が見えた。



アイツのん気にあくびなんかしやがって。






……いいこと思いついちゃった。



眠気なんかすっ飛ばしてやるよ。



「悠稀様、彼女はいるんですか??」

「いるよ」

「「はぁぁぁぁああ」」



うわっ!?
女とは思えねー声。



「誰なんですか??」

「んーとね……新入生の西野優希」



優希を見つめながら答える。



「?!?!」



案の定、優希は驚いた表情をしてる。



あくびのせいで出た涙で目が潤ってて不覚にもかわいいと思ってしまった。



「西野優希って誰よ!?」

「ほら、入学式に悠稀様に声かけられた偽物の」



偽物って……



どちらかと言うと俺のほうが偽物じゃねーか!?



再び優希を見ると青ざめていた。



眠気吹き飛んばすつもりだったけどちょっとやり過ぎたか!?



顔を上げた優希と目があった。



そしたら思いっきり睨まれた。



やべ。またぶたれるかも……



「悠稀君、彼女いたの??初耳」

「ハハっ」



苦笑いしかできねー。



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