俺様BOYと危険な恋
俺のオヤジは元ヤンだった。
そんなオヤジを尻に敷いてたのがお袋。
だから、我が家の権力者はお袋。
お袋が決めたことには誰も逆らわない。…いや、逆らえない。
仕方ないから週末家に帰ろう。
仕事あったか??
急いでスケジュールを確認すると週末はどっちも仕事が入っていた。
今から調整できるかな。
マネージャーに電話して訳を話したらなんとかするって言われた。
あとは、優希のことどうすっかなー。
俺的にはぜひとも来てもらいたい。
何でかって!?
好きだからに決まってんだろ。
あれは入学式が始まる少し前のこと。
「あー、兄貴じゃん」
「……」
「無視かよ。冷てー兄貴だな。それより俺のクラスに面白れーヤツいるんだ」
「興味ねーよ」
「そんなこと言ってられないよ。ソイツの名前がなんと兄貴と同じなんだよ」
はぁ!?
「名前は西野優希。どんなヤツだろ」
それははかなり気になるヤツだな。
入学式の挨拶任されてんだよな。
そこでなんか仕掛けてみるか。