俺様BOYと危険な恋
「西野優希なんか大っ嫌い―」
その時、女の叫びが聞こえてきた。
西野優希って俺のことか!?
この学校の女に大嫌いって言われる筋合いねーぞ。
この学校のヤツには手出してないはずだ。
声がした方に近づいてみるとひとりの女がいた。
ソイツを見た瞬間息が止まるかと思った。
何でかはわかんないけどソイツから目が離せなかった。
「やばっ!!もうこんな時間。入学式に遅刻しちゃう」
名前もわからないソイツは慌ただしく走って行った。
入学式に出るってことは新入生だよな。
あとで、弟に名前とか聞くか。
アイツ女大好きだし。しかも、あんなかわいかったらもうチェック済みだろうな。
取りあえず今は、入学式で西野優希つーヤツを見ることが先だ。
何してやろうかな。
イケメンだったらこっちの世界に引き込むとか。
俺と同じ名前だったら話題になりそう。
ブサイクだったら高校の間俺のパシリ決定だな。
そして、入学式が始まった。
俺の出番はクソ長い校長の話のあとだからまだまだ先。
暇なのでさっきの女を探してた。