俺様BOYと危険な恋
「在校生祝いの言葉。2年B組東悠稀」
ビクッ―――
ついつい『ゆうき』と言う名前には反応してしまう。
こんな自分自身に嫌気が差す。
あたしを驚かせた『ゆうき』という奴はどんな奴だ。
ステージに目を向けるとそこには……
そこにはなんとあたしの恨みの根源のアイツが……西野優希がいたんだ。
まさかアイツがこの学校だったなんて思わなかった。
もっと年上だと思って安心してた。
西野優希のことちゃんと調べとけば良かった。
あたしのマヌケ。
いくら芸能人が多いこの学校でも本人がいたらあたしは偽者になるじゃん。
こんなんだったら中学の方がまだ良かった。
高校生活はまだ始まったばっかりなのにもう学校に来たくない…。
いや、まだ始まってないよ~~~~。
「え~と…新入生のみなさん入学おめでとう。…これから始まる高校生活を大いに楽しんでね。終わり。在校生代表東悠稀」