俺様BOYと危険な恋

「そんなことまで考えてんのか!?お前はマジでいい女だよ」



家族は大切にしなきゃね。



「そう言えば今日悠稀の弟に逢ったよ」

「はぁ!?心とか」

「同じクラスみたい」



よくよく見たらどことなく似てるんだよね。



もちろん東くんも美形だよ。



悠稀はかっこいい系だけど東くんはかわいい系かな。



きっと悠稀のパパとママは相当な美男美女なんだろうな。



そう考えたら、逢うのが楽しみになってきた。



「こっち来いよ」

「これ洗ったらね」



“こっち来いよ”だって。何かカップルっぽい。



「何ニヤけてんだよ」

「別にー。何でもないよ」



あの人気芸能人の西優希があたしの部屋のソファに座ってる。



どこに居ても絵になるなー。



あんなかっこいい人があたしの彼氏だったらニヤけずにいられないよ。



「まだか」

「ん―――……今終わった」



お皿を洗い終えて、悠稀の隣に座った。



「もっとこっち来いよ」

「無理。ここにいるだけで緊張するの!!」

「そんなこと言ってたら何も出来ねーじゃねーか」

「だって……」

「分かってるよ。じゃあ、少しずつ慣れていこうな。まずは手」

「手??」

「あぁ。手出して」



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