俺様BOYと危険な恋

案の定、撮影が終わった後、香織さんに話があると言われた。



付いて来てと言われ、どうも断れない雰囲気だったので言う通りにした。



そして着いたのはおしゃれなカフェ。



「あ、あと香織さん。ここはちょっと……」

「別にいいじゃない」



ホント、この女苦手だ。



話終わったら速攻帰れば大丈夫だよな。



「あの話って」

「そんなに焦らないの。取りあえずお腹減ったわ。何か食べましょ」



…めんどくせー。



こんなとこの飯より優希が作った飯が食いたい。



俺は、コーヒーだけ頼んだ。



「もう気づいてると思うけど、あたしね、悠稀くんのことが好きなの」



やっぱりな。



俺には優希がいるから無理だな。



優希がいなくても付き合うことは絶対ない。



「分かってると思いますが、俺には優希がいるので」

「あの子と別れてあたしと付き合いましょ」

「それは出来ません」

「どうして??あんな子よりあたしの方が悠稀くんの株が上がると思うわ」



そんなことで彼女選ばねーよ。



「と言うことは俺のことを本気で好きって訳じゃないようですね」



< 93 / 293 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop