俺様BOYと危険な恋
案の定、撮影が終わった後、香織さんに話があると言われた。
付いて来てと言われ、どうも断れない雰囲気だったので言う通りにした。
そして着いたのはおしゃれなカフェ。
「あ、あと香織さん。ここはちょっと……」
「別にいいじゃない」
ホント、この女苦手だ。
話終わったら速攻帰れば大丈夫だよな。
「あの話って」
「そんなに焦らないの。取りあえずお腹減ったわ。何か食べましょ」
…めんどくせー。
こんなとこの飯より優希が作った飯が食いたい。
俺は、コーヒーだけ頼んだ。
「もう気づいてると思うけど、あたしね、悠稀くんのことが好きなの」
やっぱりな。
俺には優希がいるから無理だな。
優希がいなくても付き合うことは絶対ない。
「分かってると思いますが、俺には優希がいるので」
「あの子と別れてあたしと付き合いましょ」
「それは出来ません」
「どうして??あんな子よりあたしの方が悠稀くんの株が上がると思うわ」
そんなことで彼女選ばねーよ。
「と言うことは俺のことを本気で好きって訳じゃないようですね」