俺様BOYと危険な恋
だから、あんま俺を誘惑するなよ。
「飯食おうぜ」
「うん。お腹ペコペコだよ」
こんな時間まで待たせて悪かったな。
でも、嬉しかった。待っててくれて。
飯中はいろんな話をした。
芸能人の話とか、疾風の彼女の話とか、どーでもいいけど全部聞いてやりたいと思った。
恋って人の人格まで変えてしまうんだと思ったら恐ろしくなった。
けど、優希が喜ぶならどうにでもなれって感じ!!
口には出さないけどめっちゃ好きだ。
「そう言えば、俺お前の口から気持ち聞いてないんだけど」
「何のこと??」
「だから、お前から好きって聞いてない」
「言わなくても分かるでしょ」
「分かるけどどうしても聞きたい」
じゃないと不安になる。
「無理だよ。恥ずかしいもん」
「言うまで帰らない」
俺は恥ずかしさに耐えてちゃんと言ったぞ。
「じゃあ、耳塞いどくから言えよ」
「…分かった」