今、この場所で。
松本ヒロ。17歳。
隣町の高校に通う普通の男子高校生だ。
勉強もできないことはないけど決して優秀だとは言えない。


学校もうまくいってるし家庭でも両親に愛され、すくすく育ち、今では身長も180cmある。


俺自身けっこう今までうまくやっていってると思う。

まぁ、問題があるならこの暑さだろう。


この暑さでバス停までの坂道はちょっとキツイ…。


坂道をとぼとぼ歩いてバス停に着いた頃には制服のカッターシャツは汗でビショビショだ。


また大きなため息が出た。すると、ほのかに甘い匂いがした……
「おはよう」と声がして誰かが俺の背中に手をあてた。


振り返ると今は夏だと言うのに焼けていない白い肌、肩まで伸びた髪。


言葉を失った。


だって、あんたが無邪気に笑うから…。

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