今、この場所で。
「ヒロ?私ね、あの事故の日までずっとヒロの事考えてたの。ヒロはだんだん私から遠くなって……あの日私何かを変えたくてヒロを追い掛けたの。」



「何か変わった?」
冷静に話す俺はこれ以上話すと声が震えそうになるのでここで止めた。
話をしたい事はいっぱいあるのに…。



クスっと肩をあげたアキはまるで子供のように笑った。
「ん〜…。名前で私を呼んでくれたでしょ。必死に助けようとしてくれたしょ。」
アキは楽しそうに一つ一つ右手の指を折り曲げながら話した。
そして、最後に「私の手を握ってくれた。」と嬉しそうに話した。
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