あの青い空に向かって

ハンカチ

「付き合ってください♪」

俺の目の前にいる女は2年の桜井 ユウって奴。
この間ウイに貰ったハンカチを落したときに喋った奴

「俺、あんたに興味ないから・・・じゃ」

「まって!!」

そいつが俺の腕を掴んだ

「止めろよ・・・」

「コウの好きな人教えて?教えてくんないと諦められないよ」

俺は深く溜息をつき、鼻で笑いながらそいつの耳元で言った。

「わかんねぇの?俺のそばにいつもいるだろ?鈴音 ウイだ」

「――ッあの子の何処が良いの!!病弱でコウに迷惑かけてるだけじゃない!!」

「お前に何が分かるんだよ・・・・ウイの辛さが、俺の辛さがお前に分かんのかよ!!」

俺の後ろから聞きなれた可愛らしい声が聞こえた

「どうしたの?コウ~?」

「あぁ、ウイなんでもない・・・・帰るぞ」

「うん!!・・・・・ねぇ、コウあの先輩ほっといていいの??」

ウイは俺の耳元でコソッと話した。

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