2匹の蝶々 ーAfterー


「どうなるか…分かってるの?」
「…へ??」

無邪気に首を傾げて俺を見る心。


ったく、会わない2年の間にも心はますます可愛くなってる。


俺は床に広がっている心の髪をすくった。

髪も…少し伸びたな。


誰にも…触られてないよな??


「…音?」
「心、もう1回…キスして?」

俺は心に馬乗りになって、体重がかからないように心に顔を近づけた。


すると、心は一気に顔を真っ赤にさせた。

今までたくさんキスもセックスもしてきたのに…


それでもまだキスの単語1つに顔を赤くする心はいとおしい。


「も…もうしないもんっ」

フイッと俺から目を背けて心は顔を横に向けた。


「…じゃあ、もういいよ」
「え…」

俺が冷たく言い放つと、心は不安そうな表情を浮かべて顔をこちらに向けた。


ほら、ね。

油断しすぎだよ、心は。


「俺からキスするし」
「えっ…んっ…あ」


すぐに舌を入れる。

久しぶりの感覚…


相変わらず、心の舌は熱くて心地よい。

< 2 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop