2匹の蝶々 ーAfterー
「音…」
「ほら、泣き止んだ」
心はハッとした後、笑顔を見せた。
俺もそれに答えるように柔らかく笑った。
そして、心の頬を伝っていた一滴の涙をそっと親指で拭ってやった。
心の泣き止ませられるのは…
心の涙を拭ってあげられるのは…
俺しかいないんだ。
他の奴には指一本触れさせない。
歪んだ愛だ、行き過ぎていると言われても構わない。
俺は…心を誰よりも愛してる自信があるんだ。
いや、誰よりも愛してるんだ。
心は誰にも渡さないよ…
例え…―