逢いたい 〜you and me luv〜



『ふ〜うま〜♪』
髪は金髪。ピアスを開けてスカートなんて20㎝あるかどうか…。
いわゆるギャルが大谷のもとに甘ったるくかけよる。
彼は爽やかな笑顔でギャルに接している。
やっぱりあぁゆう奴って女の子の扱い馴れてるなあ。

〜大谷風磨。
優は彼が嫌いだ。
大谷はタラシで有名な奴。
なのになぜか彼の周りにはなにかしら女子がいる。
その理由は、やっぱりモデル顔負けのスタイルに整った顔だろう。
髪は金に近い茶色に染めていていかにもギャル男です!みたいな。
苦手だ。苦手だ。

普段から男子が苦手な優は、大谷みたいなギャル男は特に苦手なのである。

『ゆうちゃんおーはよっ!』
不幸なことに彼と2年間同じクラスの優は、大谷から“ゆうちゃん”と呼ばれていた。
『あーおはよ…』
不機嫌な態度で適当に挨拶をかえす。
『なんなんだ君は。俺のことそんなに嫌いかぁぁあ!!!!』
ん?こいつ分かってるじゃないか。自分嫌われてるって分かってるなら来るなよ。
めんどくさ… と心で呟きながらまた適当な返事を返す。

『別に〜♪』
ほんとは嫌いだ。


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