イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
「何も、恥ずかしがる事は無い。自分の見たままが出るのがデッサンだよ。折角モデルに成って貰ったんだから、ちゃんと見せてあげないとイケないよ」
「いえ、そんな、大それたことは…」
煮え切らない乃理道を尻目に直樹先生は、乃理道につかつかっと近づくと、ひょいとスケッチブックを奪い取る。
「ああ…」
乃理道は情けない声を出して最後の抵抗をしたが、それは無駄な抵抗だった。
直樹先生は乃理道のデッサンを見ながら「う~ん」と一言唸った。そして…
「抽象画としては面白いかもしれないね」
そう言って私に乃理道のデッサンを見せてくれた。
「――猫?」
と、見間違う位の酷いデッサン。
まり子はいぶかしげに乃理道の顔を睨みつける。
「いえ、そんな、大それたことは…」
煮え切らない乃理道を尻目に直樹先生は、乃理道につかつかっと近づくと、ひょいとスケッチブックを奪い取る。
「ああ…」
乃理道は情けない声を出して最後の抵抗をしたが、それは無駄な抵抗だった。
直樹先生は乃理道のデッサンを見ながら「う~ん」と一言唸った。そして…
「抽象画としては面白いかもしれないね」
そう言って私に乃理道のデッサンを見せてくれた。
「――猫?」
と、見間違う位の酷いデッサン。
まり子はいぶかしげに乃理道の顔を睨みつける。