イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
これはラブレターで有ると言う事を。


文面は、まり子の予想通りで、熱烈な想いが切々と綴られていた。


熱意は物凄く伝わって来るのだが、残念ながらまり子には好きな、人がいた。


...そう、直樹先生である。


本気で結婚しても良いと考える位、


真剣な想いがるのだが、


この思いは、うまく彼に伝わらない。


まぁ、先生と生徒の関係だから、


直樹が本気にしないのも十分に予想される事だったからだ。


まり子は、勉強机の椅子から立ち上がると、


窓の外の夜空を眺めて見た。


冷たい月の光は、昼間の喧騒を覚ましてくれる様に思えた。
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