イジワルセンセイとハチミツな恋～どきどき・胸キュンホームルーム～

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「なんで、この程度の問題が、出来ねぇんだよ。基本だぜ…」


再び、放課後の教室に一人残されたまり子は、


自分の席に座ったまま、


彼を上目遣いにじっと見詰めた。


直樹はまり子が提出した宿題のノートを見てから、


それをくるくると丸め、彼女の頭をぽんぽんと軽く叩いた。


「先生、それって体罰じゃあ…」


まり子はそう抗議したが


「愛の鞭だ」


そう言って更に頭をぽんと叩いた。


「じゃぁ、もう一度やって見るか」


直樹はそう言って、昨日と同じくまり子の背後に回り込み、

抱き包む様にしながらノートを広げ、シャーペンを持たせると、その手を取って、問題の復習を始めた。