イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
そして、唇に残る彼女の感触を反芻して頬を染める事しかできなかった。


「――こんなものか…」


まり子が残した言葉だが、その意味が全く分らずに暴走する思考を抑えるのが精一杯だった。


そして男の子特有の妄想に襲われて乃理道はもんもんと考え込んだ。


しかし、結論は出る訳が無い。


原因が分らないのだから。


そして乃理道は決心した。


明日、彼女にもう一度訪ねて見ようと。


それ以外の解決方法を、彼は思いつかなかった。
< 129 / 213 >

この作品をシェア

pagetop