イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
「何を…してるんですか…」


まり子の声に気がついた南先生は、なまめかしい視線をまり子に送る。


そしてゆっくりと口を開いた。


「――授業よ…音楽では無いけれど、男の子にとっては重要な事…」


「じゅ…重要って」


乃理道の首がゆらりと揺れて、南先生のスカートの中からゆっくりと離れて、彼は、ほうっと溜息をつく。


「どう、女のにおい…好きになってくれたしら?」


小首を傾げて挑発する様な表情を向ける南先生に対して、まり子は何故か言い様の無い怒りが込み上げた。


女は、男に対してこんなに淫らになる物なのだろうかと。


◆◇◆◇◆◇


そして、ふと気がついた。


相手が乃理道で有る事に対する、妙な嫉妬が燃えあがる。


しかし、その理由がまり子には理解出来ず、ひたすら狼狽するだけだった。
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