イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
Episode-5 『どきどき体育倉庫
☆む…無情
授業中、乃理道は講義の声も上の空でグラウンドで行われている女子の体育授業風景を見詰めていた。
別に興味のある女子が居る訳でも無いのだが、この前の音楽室での一件で、女性を見る目が変わってしまったと言うのが正直な処だった。
純真無垢な彼女達も、あと数年もすると南先生みたいに、魔性の者になってしまうのだろうかと思うと、何となく溜息が出て、この世の無情と言う物を改めて感じていたのだった。
『ぱこん』
突然頭を何かで殴られて乃理道ははっと我に帰る。
そして、きょろきょろと周りを見渡すと、自分のすぐ横に、年配で体格の良い歴史の教師が何も言わず視線だけで無言の圧力を加えているのに気がついて、思わず「えへへ」と笑って誤魔化して見せたのだった。
教師は何か言いたそうだったが、無言で教科書を読み上げながら教壇の方に向かって、ゆっくりと歩き去った。
別に興味のある女子が居る訳でも無いのだが、この前の音楽室での一件で、女性を見る目が変わってしまったと言うのが正直な処だった。
純真無垢な彼女達も、あと数年もすると南先生みたいに、魔性の者になってしまうのだろうかと思うと、何となく溜息が出て、この世の無情と言う物を改めて感じていたのだった。
『ぱこん』
突然頭を何かで殴られて乃理道ははっと我に帰る。
そして、きょろきょろと周りを見渡すと、自分のすぐ横に、年配で体格の良い歴史の教師が何も言わず視線だけで無言の圧力を加えているのに気がついて、思わず「えへへ」と笑って誤魔化して見せたのだった。
教師は何か言いたそうだったが、無言で教科書を読み上げながら教壇の方に向かって、ゆっくりと歩き去った。