イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
直樹先生の気配に気がついて、まり子が嬉しそうに立ち上がり、彼に向かってこう言った。


「先生ダメです、全然合いません」


「そうか、ご苦労だったな」


直樹先生は、まり子からリストを受け取ると、それを一瞥してから彼女に向かってこう言った。


「不足分は、事務に連絡してかいたして貰うから心配無い。手間を取らせたな。今日はこれまでにしよう」


「はい、先生」


まり子は元気に返事をすると、直樹先生の後に続いて体育倉庫を出て行った。


ぽつんと取り残された乃理道は人生についてひたすら考える羽目になったので有った。
< 159 / 213 >

この作品をシェア

pagetop