イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
「どうなんだ?」


直樹は真顔でそう言った。


「――こ、これって…ひょっとして」


まり子の頭の中を凄まじい妄想が駆け巡る。


直樹の、この表情、口調…


ひょっとして…こ、こ・く・は・く?


「――い、いえ、いま、いません!」


まり子の声がひっくり返るが、


直樹はそんな事は気にしない。


そして、まり子は自分の手を握る直樹の手の力が一段と強く成った様に感じられた。
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