イジワルセンセイとハチミツな恋～どきどき・胸キュンホームルーム～

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男の子の部屋なんて殺風景な物である。


特に無趣味な乃理道の部屋は白黒写真で十分な位の色気の無さで全く味っけが無かった。


しかし、今日は彼にとって、大事な一日なのである。


妄想だけが暴走する自分の心を必死で押さえて、入念に掃除して、芳香剤なんかをあしらって、男くささを消す努力。


そうこうしているうちに、玄関のドアチャイムが家の中に響き渡り、まり子が訪れた事を乃理道に知らせた。


彼は玄関に向かってすっ飛んで行った。


「おじゃましま～～す」


「い、いらっしゃい――」