イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
◆◇◆◇◆◇


「これが男の子の部屋かぁ……」


まり子は物珍しそうに周りを見渡した。


その様子を、何故かはらはらしながら乃理道はじっと見詰めていた。考えている事と言えば、見られて恥ずかしい物は全部撤去したよなぁという反芻だけだった。


そして、ちょっぴりの後悔――やっぱり女の子を招待するなんて、自分のレベルにはそぐわない、レベル1でいきなりボスキャラが現れた様な物だと。


「じゃ、じゃぁ始めましょうか」


「うん、宜しくね」


座卓に差し向かいに座った乃理道とまり子は教科書やら参考書やらを、ごそごそと広げ始めた。
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