イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
「あのな、上原…」


「は、はい…」


「おまえ…俺の恋人に成れ」


まり子の耳を言葉がすり抜けて行った。


「は?」


「聞こえなかったのか?俺の恋人に成れって言ったんだ」


「は…ぁ…」


まり子の視線が空中を泳ぐ、定まらない瞳の焦点は言葉の意味を理解したところで、ようやく、そのっ焦点を取り戻した。


「ほ、本気…ですか?」


はっきり言ってまり子は直樹の事が好きだった。


その事に自信は有る。
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