イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
「一度食べて見たかったの。でも、何となく女の子同士だと入りづらいのよね」


まり子は嬉しそうにそう言った。


「は、はい、お役に立てて、こ、光栄です」


しかし、乃理道は思った。


ひょっとしたらまり子に気を使わせたのではないかと。


当初の乃理道の予定では、ちょっと洒落た感じのイタリアンでもと思ったのだ。ただ、その場合、乃理道のお小遣いのほぼ全額が飛んで行ってしまうのだ。


しかし、まり子と二人きりの時間が過ごせるのであれば、彼にとって、その程度の出費など取るに足らないささいなダメージでしか無かった。


それをまり子が察したとすると、乃理道にとっては反省材料にしかならないので有った。
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