イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
「ううん、別に助けてくれなくても良いよ」


「は?」


「だって、私は直樹先生の方が好きだもん」


そう言ってまり子は直樹先生に自分から抱きついて行く。


「そ、そんなぁ……まり子さん、ぼ、僕の事が嫌いなんですか?」


「ん~~嫌いって言うかぁ、なんて言うか、ぱっとしないのよね乃理道君て……」


自分の唇に人差し指をつけながら、コケティッシュな表情で、まり子はあっさりとそう言ってのけた。


「ぱ……ぱっとしなって言われても…」


乃理道は、その言葉に返す返事を考えつかなかった。
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