イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
「大丈夫?なんか疲れてるみたいだけど……」


「え、い、いえ、何でも有りません、御心配は不要ですから」


「そお……なら良いのだけれど…」


まり子の心配そうな表情が、ちょっと嬉しかった。


少なくとも、自分はまり子にとって、どうでもよい人物では無い証拠である。


それがやけに嬉しくて……でもちょっと悲しくて……複雑な気持ちで乃理道はそのまま黙りこんでしまった。


「やっぱり、なんか変よ、熱でも有るんじゃない?」


まり子はそう言うと、乃理道の額にぺたりと右手を当てがい、その後、自分の額にも手を当てて見る。


「熱は無さそうね」
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