イジワルセンセイとハチミツな恋～どきどき・胸キュンホームルーム～

恋人関係はおろか友人関係まで崩れてしまう可能性はが有る。


しかし、それを恐れて居ては事態は前に進展しないのだ。


気持ちを素直に伝えてきっぱりと分れるか、それともぬるい友人関係で満足するか……そしてその答えを……まり子の審判を待つのみだった。


まり子の艶やかな唇が開いて、短く一言こう言った。


「はい……」


まり子の返事の意味を把握するのに少し時間が必要だった。


乃理道は頭の中が一瞬真っ白になって、それから、じんわりと心の中に染みわたって行った。


「ま、まり子さん……」


そう言ったっきり、乃理道は目を開けたまま気を失った様だった。