イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
――の、筈だったのだが…
確かに痛いのは認めるが、心の底に、ちょっぴりと湧きあがる期待感みたいな物が有る事に気がついて、まり子は少し狼狽した。
口内炎を舌先でちょこちょこ弄ってしまう、あの感覚だろうか。
そして三問目が出題されたが、まり子はやっぱり不正解。
さっきと同じ様に、お尻を突き出して、直樹のお尻叩きを待ったが、今度は、ちょっぴりの期待感が有った。
ぱぁん!!!
乾いた音が教室に響く。
それと同時に胸を焼くじりじりとした切なさ。
「ああ、先生、まり子は、イケない子かも知れません」