イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
「何ですか、こんな処へ…」


乃理道は酷くいぶかしげな表情で直樹先生を見詰める。


「いや、ちょっと、おりいって頼みが有ってね…君に…」


「頼み…ですか?」


「そうだ、重要な事だよ」


「はぁ…」


直樹先生は屋上の柵に向かってゆっくりと歩き、眼下に見えるグラウンドに向かって視線を移した。


「ここからなら、痛みを感じる事も無いだろうね」


「は?」


「君は私達の重要な秘密を知っている。そうだね?」


直樹先生は下の様子を確認し終えると、ゆっくりと、乃理道の背後に向かって歩を進める。
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