イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
直道の背を冷たい汗が流れ落ちる。


「別に大した事じゃないよ。秘密は守って欲しいそう言いたいだけさ」


「ひ、秘密って…」


「気がつかないとでも思ってるのかい?」


直樹先生はにこやかな表情を崩さないが、その表情には無言の圧力が感じられた。


そして…


全く目にも止まらない素早さで直樹先生は乃理道の首根っこを抑え込むと、抵抗する間も無く屋上の柵に押し付けられた。


「ここから放り投げる事も大した手間じゃ無い」


「う、うわ、た、たんま、たんま!!」
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