イジワルセンセイとハチミツな恋～どきどき・胸キュンホームルーム～

「どうしたの、上原さん、気分でも悪いの？…」


流石にその様子がちょっと心配に成って乃理道はまり子の顔を覗き込む。


「ん、ふふ、何でも無いわ。気にしないで」


頬も紅いし息もちょっと荒い様に感じた。


「ほんとに、あんまり辛いんだったら先生に言って、今日は帰った方が…」


「大丈夫よ、大丈夫…う、ん…」


「う、上原さん」


まり子は、ぶるぶるっと震えると、定まらない視線で、乃理道を見詰めた。


「二人とも、居るかい？」


その時、そう言いながら直樹先生が教室に入って来た。