イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
空腹も原因の一つだろうとは思うのだが、まり子は、段々と意識が薄れて行くのを感じてて、机にばったりと突っ伏してしまった。


その様子に気がついた直樹先生は、


「ん、上原、どうした」


そう言って教壇を降りて、彼女の元に歩み寄る。


土気色の顔色に異変を感じた直樹先生はまり子をお姫様だっこで抱え上げ、


「自習だ、委員長、後、頼む」


そう言って教室を後にした。


◆◇◆◇◆◇


まり子はゆっくりと目を開いた。


そこに見えたのは直樹先生の心配そうな顔だった。
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