イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
そして、ベッドに寝かされている自分の姿を確認してから直樹先生に向かって呟く様にこう言った。


「――先生…私…」


「ホームルーム中に倒れたんだ。貧血だそうだ、心配は無い」


その会話に保健の由香里先生が割り込んで来る。


「心配無い訳じゃ無いからね。朝ご飯食べた?」


まり子は無言で首を横に振った。


「ダメよ、ダイエットなんてしようと思ったら。ちゃんと食べないと、育ち盛りなんだから」


由香里先生はそう言って、まり子を優しく叱った。
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