イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
「失礼します…」


その時、絶対会ってはならない事が起きた。


保健室の扉が、がらりと開かれたのだ。


まり子の背筋が瞬間的に凍る。


自分と直樹先生の痴態を見られてしまった。


この行為は、絶対に知られてはイケない行為なのだ。


今迄暖かく熱を持っていた汗が冷たい不快な物に変わる。


「ま…まり子…さん」


入って来たのは乃理道だった。


「やぁ、早かったね。扉を閉めてここに来なさい」
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