イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
まり子は、はあはあとちょっと荒い息でぐったりとしながら直樹先生に体を預けて、まどろんでいる様に見えた。


「さあ、授業だ…」


ちょっと足元がおぼつかないまり子をちゃんと立たせて、肩をぽんぽんと叩き直樹先生は保健室から立ち去った。


「ま、まり子さん…大丈夫?」


未だ現実に戻りきれていないまり子の肩を小さく揺すりながら乃理道は彼女の顔を覗き込む。


「ん、あ、ああ、うん、大丈夫よ」


「――そ、そう、良かった」


二人は見詰め会ってにっこりと微笑むそして、まり子は保健室を出ようと歩きだした瞬間、ショーツが太腿迄、下ろされているのに気がついて慌ててショーツを元に戻すと、ゆっくりと後ろを振り返る。
< 83 / 213 >

この作品をシェア

pagetop