イジワルセンセイとハチミツな恋~どきどき・胸キュンホームルーム~
そうだ、これは芸術の為なんだ、恥ずかしいなんて思っちゃいけない。


まり子はそう思い、必死で手をどけ、後ろで手を組んだ。


さらさらと木炭と画用紙が擦れる音、グラウンドからの運動部の声、鳥のさえずりも聞こえる。


こうして良く聞いてみると、学校って、いろんな音がするんだなあと言う事をまり子は改めて実感した。


その時だった。


「遅れてすみません」


突然美術室の扉が開かれて誰かがばたばたと入って来た。
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