あきれるくらい側にいて
週明けのあたしは、晴れ晴れとしていた。
金曜の夜からのどんよりとした空気なんて、どこかへ吹き飛んで。
気分一新で、一層仕事にも打ち込めそう!
そんな気持ちでいっぱいだった。
今日からだって、まだまだ残業は続きそうなのに。こんなに晴れやかなのは誰のおかげかわかってる。
机の大きな引き出しにバッグをしまって、綺麗に片付いたままの彼の席を見た。
いつもは早くから出勤してるのに……今日はどうしたのかな?
そんなことを思っていたら、後ろから声をかけられた。
「ハル君なら、早くから外勤に出ましたけど」
振り返るとそこには、いかにも何か言いたげな顔のリンちゃんの姿があった。