あきれるくらい側にいて

後先の事を計算せずに、こんなにストレートに気持ちをぶつけたのは、何年ぶりだろうか?

受け入れられる自信があったわけじゃない。

そんな風に自惚れてはいなかったけれど。


でも……。


「…ごめんなさい」


伏し目がちに、ぽつりと吐かれた瞬間。

頭の中が真っ白になって、全身から力が抜けてしまいそうだった。


 
< 180 / 200 >

この作品をシェア

pagetop