あきれるくらい側にいて

チュッ!

とあたしの唇が音を立てた。


それは不意打ちのキス。


突然の出来事に瞬きを繰り返すあたしに、ハルは言う。


「今のは3度目のキスです。
初めては、サクラさんの部屋に泊まった朝に。次はサクラさんの誕生日に。

あんなことって言ったのは、寝てる間に唇を奪ったことです。
でもオレ、今はもう後悔してませんから」


なんて、らしくなく飄々としてみせて。

そして、そのまま柔らかなベッドに押し倒されたんだ。

 

< 197 / 200 >

この作品をシェア

pagetop