あきれるくらい側にいて
「痛ーいっ!!」
うつ伏せでフローリングの床の上にいるあたしは、胸の下にあるバッグを引っ張り出し、体の外へどかした。
痛いのは止め具のせいだけじゃない。
「なんなの、この頭痛っ」
割れるように頭が痛い。
「っていうか、なんなのこの状況は~」
ベッドから落ちるなんて、あり得ないんですけど。
「クシュンッ!!」
もっとあり得ないのは、この姿。
「なんで半裸なのよぉーっ」
確かめずとも、下着一枚でいることはすぐにわかった。
床に片頬をつけて転がっているあたしの目には、散乱している洋服(しかもブラまで)が映っていたから。