君はいない
一章:はじめに
彼の言ってた通りだ。


「思い出は思い出すことより、忘れることの方が難しい」
桜を見ると思い出す。彼との思い出を。彼との別れを。
彼の最後の「またいつか」って言葉を。

私はまだきっと好きなのだろう。憧れかもしれないけど、また会うとき何を思うのだろう。

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