ぼくらのハーモニー
*第七章* from hara yuta
1

あいつ・・・

みんなで旅立ちの日にを歌っている時。

ピアノがなくなった。

「ないてんじゃねーよ。」

俺はそうつぶやいた。

でも伴奏がないのに戸惑う保護者。

そして生徒。




ったく!ここは泣くんじゃねえよ・・・



俺は走って舞台に上がった。


「ったく。ないてんなよ。」

ろくな言葉もかけられなかった。

返答もなかった。

俺はピアノのイスに座り、楽譜を目で追った。

「ここか。」

俺は手を鍵盤の上に置いてキーを押した。






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